気管カニューレのあれこれ
気管カニューレとは
気道確保の方法は、気管挿管と外科的気道確保に大別されます。
気管カニューレとは、外科的気道確保として、外科的気管切開術あるいは経皮的気管切開術を行った患者様の気管に、気管切開孔を介して留置する「管(≒カニューレ)」のことを指します。
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外科的気道確保の一般的な適応
上気道閉塞(頭頚部腫瘍等による)、声門下狭窄 分泌物、誤嚥物貯留の処置を要する 長期の呼吸管理を要する(呼吸機能障害、意識障害、呼吸不全等) -
気管カニューレの構造と種類
呼吸ルートとなるパイプと、固定と脱落防止を目的としたフレームで構成されます。他機能として、「カフ」「内筒」「上部吸引ライン」「側孔」「発声用バルブ」「15Mコネクタ」などさまざまな機能を有した多くの種類の気管カニューレが用意されています。気管カニューレの原理・機能・適応を理解して、適切な選択・管理を行うことが重要です。